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青山 誠; 張本 鉄雄*; Ma, J.; 赤羽 温; 山川 考一
Optics Express (Internet), 9(11), p.579 - 585, 2001/11
被引用回数:22 パーセンタイル:70.19(Optics)チャープパルス増幅法により、超高出力フェムト秒レーザー光発生が可能となり高強度光電場と物質との相互作用の研究やX線発生等に関する研究が盛んに行われている。レーザーとプラズマとの相互作用研究においては、高効率にレーザーエネルギーを輸送できるなどの利点によりレーザー光の短波長化が求められている。さらに非線形結晶を用いた波長変換により、プラズマ実験で重要になるレーザー光のコントラスト比の向上が期待できる。今回、高強度レーザー光高効率波長変換を目指し第2高調波発生実験を行った。実験には厚さ1mmのKDP結晶(typeI)を用いた。また基本波レーザー光はチタンサファイアCPAレーザーシステムの前段増幅部を用い、中心波長とスペクトル帯域は再生増幅器中のスペクトルフィルターにより制御され、中心波長800nm,パルス幅134fsである。実験では強度が192GW/cmのときにエネルギー変換効率約80%が得られた。本結晶厚では、分散による第2高調波のパルス幅伸張はほとんど無視できる。本波長変換では複雑なレーザー制御を必要とせず、簡便なセットアップで高効率に波長変換を行うことができる。
桐山 博光; 中野 文彦*; 山川 考一
信学技報, 100(391), p.37 - 42, 2000/10
極短パルス・超高ピーク出力チタンサファイアレーザーの励起効率の向上を目的として高効率波長変換器の開発を行っている。本波長変換器は低い入射レーザー光強度で高い変換効率を達成するため、光軸を垂直に配置した2つの非線形光学結晶中を偏光の回転を利用して入射レーザー光が多数回通過できる新たに考案した4パス構成矩形波長変換方式を採用している。CLBO結晶を用いた高出力第二高調波発生実験において、変換効率83%を得た。平均出力32.7Wの入射1064-nm Nd:YAGレーザー光に対して平均出力23.3Wの第二高調波出力が繰り返し率10Hzで得られた。
青山 誠*; Zhang, T.*; 塚越 幹郎*; 山川 考一
Japanese Journal of Applied Physics, Part 1, 39(6A), p.3394 - 3399, 2000/06
被引用回数:7 パーセンタイル:35.15(Physics, Applied)フェムト秒レーザー光の高効率第2高調波発生を目指し、非平行配置による波長変換法の研究を行っている。本方式では、回折格子によって入射基本波レーザーパルスの波面を変えて、非線形光学結晶に斜入射させる。これにより第2高調波は入射波面に垂直に出射する。入射波の伝搬方向を調整することによって第2高調波の伝搬方向における群速度不整合を補償することが可能になる。本研究ではこの波長変換法を用い、さらに、回折格子で進行波に変換する際に生じる位相不整合の問題を改善するために、基本波の周波数チャープ量を制御することで位相不整合の補償を行った。基本波に周波数チャープがない場合、位相不整合のためエネルギー変換効率は0.4%以下と見積もられたが、周波数チャープを与えることにより位相不整合が補償されてエネルギー変換効率が30.1%に改善される実験結果が得られた。周波数チャープによる位相不整合補償のシミュレーションで調べた結果では、この変換効率はSHG-FROGの計測によるチャープ量から求まるエネルギー変換効率の最大値とほぼ一致した。また、第2高調波のパルス幅は、基本波のパルス幅が180fsに対して、基本波強度が約40GW/cmまでは、約139fsでほぼ一定になるシミュレーション結果が得られた。本論文では実験結果とシミュレーション結果について発表する。
青山 誠; Zhang, T.*; 塚越 幹郎*; 山川 考一
Japanese Journal of Applied Physics, 39(5A-Pt.1), p.2651 - 2652, 2000/05
被引用回数:2 パーセンタイル:12.63(Physics, Applied)高エネルギー・チタンサファイア・フェムト秒レーザー光の短波長化による、さらなる応用研究の拡充を目的にフェムト秒レーザー光の高効率波長変換の研究を行っている。従来の方法でフェムト秒レーザーを波長変換する場合、群速度、位相不整合により変換効率が低下する問題点がある。この問題点を克服するために、われわれは非平行配置型のチタンサファイア・フェムト秒パルスレーザー光の第2高調波発生について研究を行っている。本方式では、回折格子のような分散素子によって入射基本波レーザーパルスを進行波に変換した後に非線形光学結晶に斜入射させ入射角を制御することによって第2高調波の伝搬方向における群速度不整合を補償することが可能である。さらに、基本波レーザーパルスの周波数チャープを制御することで位相不整合補償が可能である。今回、基本波レーザーパルスの周波数チャープによる位相不整合補償の実験的検証を行った。実験では基本波レーザーパルスの非線形結晶への入射角を位相不整合条件に設定した。基本波レーザーパルスに周波数チャープがない場合、エネルギー変換効率は計算上0.4%以下であった。しかし、周波数チャープにより位相不整合を補償することでエネルギー変換効率が30.1%に改善される実験結果が得られた。本論文では、この実験結果について発表を行う。